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マイナス10℃で涼やかに! 恋の神社の傍らで流しそうめん♪

2017/08/07

※写真はおみくじではなく、境内の七夕飾りです

こんにちは。スタッフの桑原です。

暑い… 毎日蒸し暑い日々が続いておりますが、皆さまお変わりございませんでしょうか?この時期は盆地である京都が憎らしく感じるほどムシムシしています。

京都に住み始めて9年。ずっと行ってみたかった夏の風物詩があります。
それは、「流しそうめん」!しかも川床でマイナスイオンを浴びながら、そうめんを食べられる場所が京都にあるのです。流しそうめんという単語だけでも魅力的なのに、涼しくて素敵な場所と聞けば、この猛暑から避難すべくフットワークも軽くなります。
(「川床」については2014年9月8日のブログをごらんください^^)

そうめんを提供するのは料理旅館「ひろ文(ひろぶん)」。京都の北の方角にある貴船というエリアに貴船川という川があるのですが、その上に張り出されたお座敷で流しそうめんを頂くという、見た目も涼やかな料亭で、なんだか贅沢な気持ちになります。

営業時間は11:00~16:00。かなり人気で混雑することで有名なので、約1時間前に現地に着くようなスケジュールで向かいました。
到着すると、すでに列ができているではありませんか…!まだ10時過ぎなのに?!なんと受付が11時からしか開かないらしく、受付だけで一時間並ぶはめに。番号が書かれた整理券代わりのうちわには「47番目」と。こんなに早く来たのに、既に50組近い人が並んでいるのかと、その人気ぶりにビックリしました。そして並んでいた列を振り返ると、終わりが見えない人の列が… 47番目で12時頃の案内だったので、今並んでいる人は果たしていつそうめんを食べられるのか…

整理券のうちわと一緒にもらった「流しそうめんの召し上がり方」という紙には、注意事項が書かれています。赤いそうめんが流れてきたら終わりの合図だそうです。そして「そうめんはしっかり水をきってだしにつけてください」、と丁寧なご指導も。
そんな中でひときわ目立つ一文がありました。「どんなに待ち時間が長くなっても絶対におこらないでください。」(笑) 過去に旅館の方を困らせたお客様がいたのでしょうか。

待ち時間は向かいの貴船神社のお社に行ってみたり、川の上流へ行ってたっぷりとマイナスイオンを浴びて、心身ともにリフレッシュ。
貴船神社は縁結びの聖地と呼ばれていて、高龗神(たかおかみのかみ)という水の神様が祀られています。古事記や日本書紀に記述があることから、貴船は古くから続く由緒正しき御社なのだそうです。おみくじも、神水に浸して浮かぶ文字を読む「水占いみくじ」でとても有名です。恋愛の神社やおみくじ好きの人は必見ですよ!

かれこれ待つこと小一時間、やっと私たちの番が回ってきました。受付の隣の細い階段を降りると、そこには綺麗なお座敷が!
まずは奥の畳で待機。番号を呼ばれたら、前の席に移動してまた待機。その後順番に席に案内される、という仕組みです。待合の座敷は、すでに川の上に張り出されている座敷なので、とても涼しい!目の前を流れる滝の音、そよそよと耳元を通り過ぎるそよ風、竹や青紅葉からこぼれるように降り注ぐ木漏れ日。まさに自然の舞台が最高の薬味になります。目を閉じるだけで、日ごろの疲れが癒されるようなリラクゼーション。

ついに、順番がきました。
左のエリアに二組、右のエリアに二組。合計四組が一列に並びます。
私の隣には、小さな女の子と男の子を連れたご家族が。子供と同じくらいパパのテンションも上がっていて、見ていてホッコリします^^
そうめんのレールは2列。私たちは奥のレーンを使います。エリアごとにレーンがひかれているので、そうめんの奪い合いによる戦争は勃発しない、いたって平和なシステムです。
「ピンクのそうめんが来たら、おしまいです。ではお楽しみください。」の掛け声で、そうめんがリズムよく流れてきました!

そのあとの記憶は、あまりありません。自分が食べるペースよりも、流れるペースが早く、友達と名前を叫びながらそうめんを箸でつかみます。つかみ損ねたら最後、二度とそうめんは戻ってこないのです。人生でこんなに急かされてそうめんを食べたのは初めてでした。(笑) ちょっと待ってくれてもいいのに、と流している人を探しましたが、どこに隠れているのか、旅館の方は近くにいませんでした。
10分ほどたったでしょうか。ピンクのそうめんが人数分流れてきました。ピンクの正体は梅でした。梅味のそうめんも、生まれて初めて。素敵なイベントのしめにふさわしい、少し塩味の効いたそうめんをツルッと頂いて、デザートのわらび餅を頬張り、楽しいひと時は幕を閉じました。

ゆっくり自分のペースで食べたいなら、そうめんはお家で食べるのがいいでしょう(笑) でも大自然の緑の中で、少し変わった食べ方を楽しみたい方は、是非貴船へ行ってみてください。会場には9時半ころに着かれていることをおススメします!

★ウェブサイト★
http://hirobun.co.jp/menu/