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山小屋レストランへようこそ

2017/11/27

こんにちは。スタッフの桑原です。

観光地の代名詞である京都。多くの観光客が訪れ、ガイドブックやウェブサイトには美味しいレストランやカフェの情報で溢れています。

そんな中で、知る人ぞ知る隠れ家レストランがあるのも京都。
ガイドブックには載っていない、専用のウェブサイトもない、だけど評判が良くて常にお店は人がいっぱい。
今日はそんなレストランのひとつをご紹介します。

オシャレな三条通から、東洞院通を南に四条通へ向かって歩くこと数分。
『隈本総合飲食店 MAO』という看板が右手に見えてきます。

看板だけ見たら、およそレストランとは思えないような雰囲気が漂っています。
しかも飲食店という単語から、なんだか大衆食堂のような印象を持ってしまいます。
もはや冒険です。扉をグッと押しました。なんと!入口まで続く道がとても素敵です。
最初の印象から右肩上がりに心が高鳴ります。

中に入ってみると、意外な造りになっていました。
一瞬町屋風なのかなと思ったのですが、屋根が三角になっていて、飲食店なんて言葉は似つかわしくなく、むしろ山小屋やロッジという単語の方が近い。奥には小さな日本風の庭があり、ガラス張りの大きな窓から眺められるようになっています。
京都にいるのに、ハイキングやキャンプに来たみたいな不思議な気持ちになりました。
BGMもお洒落なジャズで絶妙な空気が流れていました。

内装の雰囲気は合格点以上、さて、レストランで大事な位置を占めるお味はいかがでしょうか。
ランチのメニューはいくつかあり、「大人様ランチ」なるものに心惹かれたのですが、もう少しレア感のある数量限定の「スペシャルランチ」を選びました。

前菜は、サンマのコンフィ。秋の味覚の代表がトップバッターでした。
野菜の美味しい苦みとバルサミコ酢のコクがサンマを上手に引き立てます。外側がカリッと香ばしくローストされているので、箸が止まりません。
隣を見ると老夫婦が仲良く同じメニューを楽しんでいらっしゃいました。

秋の食材で食欲のスイッチを刺激された後は、メインメニューです。
どんな雰囲気なのかなぁとドキドキしながら待っていたら、なんと、木のプレートに乗って登場しました!

お刺身3点盛り、白身魚とカボチャの天ぷら、牛タンの煮込み、かぶらのロースト、だし巻き玉子、ゆず豆腐。
意外なことにこのお刺身が美味。左から、鯛・真あじ・イサキ。基本的に白身魚系のお刺身は好きなのですが、この中では特に真あじが美味しかったです…!
かぶらのローストも、じっくり火がはいっていて、口にした瞬間に野菜の美味しいうまみが口いっぱいに広がります。
後で知ったことなのですが、この隈本総合飲食店 MAOさんで使われている野菜は、京都伏見にいらっしゃる契約農家さんから届く野菜だそうです。地元の野菜が食べられるというのはいいですよね。

メインと一緒に秋鮭の混ぜご飯と、お吸い物がついてきました。
この鮭ごはん、メインのおかずとの相性がバッチリ!だし巻き玉子やお豆腐と一緒に食べても美味しいし、もちろんそのままでも美味しい。そして、お吸い物。味噌汁じゃないってとこがまた良い。小さく刻んだ玉ねぎが入っていて、とても柔らかく、お吸い物よりも少しコンソメスープ寄りの素朴で温かい味がしました。

健康のためには、一日30品目食べましょう、なんて言われていますが、なかなか一度の食事で多くの食材を取り入れるのは難しいですし、こんな風に色々と少しずつ食べられると、身体のために良いことをしている気持ちになります。 これからの季節人口密度が増える京都ですが、是非隈本総合飲食店 MAOさんのように、知る人ぞ知る良いお店に出会えるといいなと思っています!ちょっと怪しい雰囲気でも一度入ってしまえば想像を超えた驚きが待っているかもしれませんしね♪