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針糸なしで伝統工芸 ~つまみ細工~

2014年6月16日

こんにちは、スタッフの桑原です。

伝統が息づく京都には、様々な体験教室があります。前回は和菓子作りをご案内しました。京都の体験シリーズ第二弾、今回は「つまみ細工」のご紹介です♪

「つまみ細工」。あまり馴染みのない言葉かもしれません。これは針と糸を使わない手芸のひとつで、日本では江戸時代から流行し、女性の髪にさす簪に使われることが主流だったそうです。現在では簪だけでなく、ブローチやインテリアなどにも見られます。
京都でも何か所か体験ができる場所がありますが、「凸凹庵」さんという町屋の雰囲気の中で楽しむ教室にいってきました!細かい作業はとても好きなので、少し難易度が高い、「二重の花」というお花の形のコサージュを選びました。
こんな風にして作ります。

①布選び
どんな花を作るか決めたら、数多の布から好きな色や柄を選びます。
ちりめんから古布まで手触りも違うし、色も無地から柄物まで揃っていて、この段階は一番時間をかけてしまいます。私は母へのプレゼントと決めていたので、母の好きな紫色をベースに選びました。

②つまみ
選んだお花によって、細工方法が異なります。先をとがらす「剣つまみ」と丸い花びらのような「丸つまみ」があり、それぞれ布を三角に折っていきます。細かい作業なので、ピンセットを使います。柄の布を使う場合は、どの部分を折るかによって花びらの表情が変わるのでセンスが問われます(笑)

③糊付け
ノリを木の板に広げて、その上に三角に折った花びらを乗せていきます。ここでノリを付ける部分をキュッとしまっておかないと、不格好なお花になってしまうので慎重に。

④土台付け
しっかり固まったら、外側の大きい花びらから順番に付けて行きます。花びらの数に合わせて均等につけるのがポイントです。だんだんお花らしくなってきました♪
残りの内側の花とぶらさがりの部分にも小さな三角を作って、最後に好みで真ん中にビーズやパールを付けたら完成です!

針と糸なんて使っていないのに、綺麗な花飾りができました♪昔の人の知恵って本当に驚きです。不器用な方でも大丈夫!針を使わないので怪我もしないし(笑)、三角が綺麗に折れれば問題無しです。

少し時間をかけて作るので、出来上がった時の達成感や嬉しさはひとしおですよ。