ブログ

トンボも祝福 絶品「秋の新作」

2014年9月16日

こんにちは、スタッフのベッグスです。

京都では、少しずつ秋がやってくる足音が聞こえてきます。日はだんだん短くなり、朝晩涼しくなってきていますが、真昼の暑さはまるでまだ去る心構えができていないかのように残っています。

この間京都の出町柳へ足を運びました。祇園四条駅から出町柳駅まで、京阪電車だと5分で到着してしまいます。駅をでると、夏の日差しに輝く緑の公園が出迎えてくれます。この公園は、鴨川が北に向かって二つの川(賀茂川と高野川)に分かれる、調度分岐点を囲んでいます。京都市の中心街からすぐ行けるところなのに、田舎のようなのどかな雰囲気が漂います。自然の風景はもちろん、町で見かける人々はみんな自由な感じです。
自転車の人はゆっくりと川沿いを走り、子供も大人も飛び石(川にある石畳み)を楽しくと飛び跳ね、手をつないだカップルが仲良く散歩します。たまに上半身裸で日向ぼっこをしているおじいさんも見かけます。楽器を演奏している人さえいます。みんな自由ですね。

公園から1、2分歩いて「出町ふたば」にいよいよ到着。このお店は1899年に建てられ、おもち、特に「豆餅」で有名です。お店は小さくて店内の席がありません。いつも行列ができているのですが、絶対並ぶ価値があります。待っている間、ガラス張りのケースに入れられた古くから受賞している数々の賞が目に留まります。
店員さんはバタバタと動いているのですが、目まぐるしい動きの中にも規則性があります。注文を受け、後ろでおもちをつき、丸め、包装しています。だんだん列の前のほうに近づくと、メニューのおもちが入ったケースが見えてきます。季節の商品に弱い私は、サツマイモのお月見団子と丹波新栗餅を頼んでしまいました。おまけにオーソドックスな田舎大福(よもぎ入りの大福)と名代の豆餅も注文。

おもちを持ち、川原へ駆け戻ります。すわり心地の良さそうな石を探してその上に腰掛け、おもちの包装を取って…いただきまーす!うわ~新鮮でもちもち!伸びがすごく良くて、「赤ちゃんのほっぺの様」と言われる訳が分かりました。中のあんこは程よい甘さで本来の風味が残っています。
気温はまだまだ高いものの、夏の終わりを告げる赤とんぼが、まるで「良かったね」と言っているように周りを飛んでいました。なんて完璧な場所。なんて完璧なおやつ。

夏が終わるのは淋しいけど、こんなにおいしいお餅が待っているなら、それも許せるかもしれません。