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アメリカの伝統的なクリスマスの過ごし方

2014年12月24日

こんにちは。スタッフのベッグスです。

初めてクリスマスを日本で過ごした年、クラスメートにこう聞かれました。
「アメリカ人ってやっぱりクリスマスにケンタッキー食べるの?」
あれ?そのイメージはどこからきたのかなー、と当時すごく不思議に思いました。
しかし、今振り返ってみると、もっともな質問だったと思います。

実は、日本でケンタッキー・フライド・チキン(KFC)のクリスマスキャンペーンが始まったのは1970年代でした。キャンペーンが予想を超えてヒットし、結果的に「アメリカ人はクリスマスにKFCのチキンを食べる」というイメージが生まれ、日本ではクリスマスのケンタッキーが大人気になりました。本来、アメリカではKFC=クリスマスという概念が全くなかったのに、こんな形で成功を生み出した会社には脱帽ですね。

では私たちアメリカ人は何を食べているのでしょう。実はアメリカでは、多くの人は七面鳥か高級ローストハムを食べます。基本的に全ては手作りなので、お店でバーレルを予約なんてことはありません。

ファーストフードとしてKFCも美味しいですが、クリスマスはやっぱり手作りが一番。家族も親戚も集まって、2日に渡って準備をする時もあれば、あるいは得意料理を持ち寄ったりします(アメリカでは持ち寄りの事をポットラックと呼びます)。

主なメニューはこんな感じです♫
・オーブンでローストした七面鳥、又は高級ハム
・ベイクドマッシュポテト
・手作りのロールパン(ディナーロールと呼びます)
・スタッフィング
 (コーンブレッド、ハーブ、刻んだ野菜から作り、七面鳥に詰めるもの)
・スイートポテトキャセロール 
 (キャセロールとは陶器かガラスの入れ物でオーブンで焼いた料理のこと)
・グリーンビーンキャセロール
・グレイビー(七面鳥の出汁から作るソース。作り方は色々です。)
・クランベリーソース

そしてもっと驚くべき事実は、「クリスマスケーキ」は存在しない、ということです。(アメリカでは、ですよ)デザートは基本的にアップルパイ、パンプキンパイ、クリスマスのクッキー、チョコレートチップクッキーなどで、これもまたホームメイド、家庭の味なのです。

メイン料理、デザートと紹介しましたが、では飲み物は何を飲むかと言うと、エッグノッグという飲み物があります。牛乳とクリーム、泡立てた卵、シナモンやナツメッグ、そして大人向けのエッグノッグにはブランデーやラムなども入っています。とろみのある少し甘い飲み物で、これが私たちアメリカ人のクリスマスの味なのです。クリスマスイブ、子供たちは手造りのクッキーとエッグノッグ(またはミルク)をツリーの隣に置きます。プレゼントのお礼にと、サンタさんをお迎えする準備をします。朝起きた時にクッキーがなくなっていて、床に食べクズがあった時にはもう、サンタさんが本当にやって来て、自分が作ったクッキーを食べてくれたんだと喜んでしまいます。エッグノッグにアルコールが入っていた場合、サンタさんには飲酒運転にならないのかしら?まぁ優秀なトナカイがいるから、大丈夫でしょう!空は広いですしね!

欧米の国の間でもクリマスの料理に大きな違いがあります。世界中に色々なクリスマスの過ごし方があります。これが正しい正式なクリスマスというものはひとつもないのです。
日本ではクリスマスは恋人とのイベント色が強いと聞きました。アメリカでは家族と過ごす大切な日です。どんなクリスマスだとしても、大事なのは、大切な人と過ごす特別な日ということ。

私は子供の頃から慣れている家族で過ごすホームメイドのクリスマスが好きですが、いつかカーネルおじさんと一緒にお祝いしてみようかな。