ブログ

京都のお正月 ~世界遺産で初詣~

2015年1月9日

明けましておめでとうございます。
スタッフの桑原です。
本年もKINSHAスタッフブログを宜しくお願い致します!

京都にはなんと世界遺産が17か所もあります。
昨年はお雑煮対決でしたが、2015年は世界遺産から始めたいと思い、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)、通称「下鴨神社」へ行って参りました!

下鴨神社の紹介の前に、日本の正月文化のひとつである初詣を少しご紹介しましょう。
初詣とは、新年になり正月に初めて神社やお寺に参詣し一年の幸せを祈願することを言います。
初詣と聞くと、本殿の前で鈴を鳴らして、パンパンと手を叩いてお祈りをする、というイメージが強いのですが、調べてみると他にもたくさんの習わしがありました。

①古いお札お守りを奉納する。
最近知ったのですが、実はお守りは一年ごとに替えるものみたいです。合格祈願や子宝祈願などは願いがかなった時にお参りするそうです。
②絵馬を奉納する
願い事を書いて奉納すると願いがかなうと言われています。
③破魔矢を頂く、購入する
破魔矢とは、お正月の縁起物のひとつで、厄除けの力を持つと言われています。
④縁起物を購入する
日本では、赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月を初正月といいます。
地方によって異なりますが、男の赤ちゃんには破魔弓を、女の赤ちゃんには羽子板を贈る風習があります。どちらも厄除けや無病息災を願う縁起物です。
⑤おみくじをひく、奉納する
一年の吉兆を占うおみくじは、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか?
その神社によって異なりますが、「凶が出たら結んで帰り、吉がでたら持ち帰る」と持って帰る人や、「願いがかなう=実を結ぶように、どのおみくじもすべて結んで帰る」と神社に結んで帰る人もいます。
⑥初詣の帰りは寄り道しない
古くから「福をこぼさないように、まっすぐ家に帰るように」という言い伝えがあります。昔は現代のように元旦でお店が空いているということはなく、お札やお守りを大事に懐にしまって、まっすぐ家に帰っていたそうです。

さて、下鴨神社は縁結びと美の神社と呼ばれています。京都のパワースポットで知られる「糺(ただす)の森」を抜けると、色鮮やかな鳥居が見えました。
境内には女性用だけでなく男性用の縁結びのおみくじがあり、この日もたくさんの参拝者がエキサイトしていました。友達が入念に筒を選び、心をこめて筒を振ります。出た番号を巫女さんに伝えておみくじを手にすると、なんとも可愛らしい着物を着た女性をかたどったおみくじでした。
開いてみると、源氏物語にちなんだおみくじでした。男性用は束帯姿をしたおみくじで、女性は十二単のようです。
おみくじにはそれぞれストーリーにちなんだ言葉が書かれており、光源氏の歌が美しい書体でのせられていました。写真の「うき世をば」から始まる歌は光源氏が下鴨神社を拝して詠んだ歌です。

すぐそばには縁結びの神様が祭られている相生社があり、隣には「連理の賢木」と呼ばれる特別な木がありました。この木は2本の木が途中から結ばれて1本になっている不思議なご神木です。縁結びだけでなく、安産子育、家内安全の御神徳の現れであるといわれています。この木が年をとって枯れると、不思議と糺の森のどこかに自然と跡継ぎの木が生まれるそうで、写真は4代目の木だそうです。パワースポットと言われるのも分かる気がしました。

帰りには手作りの甘酒を飲みました。すりおろしたての生姜がはいっていて、身体もホッコリ温まる、そんな優しい味がしました。

皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?京都の神社に来られる際は、何の御利益があるか事前に調べる事をおススメします。神社によってお詣りの仕方が異なるので、正しい方法を知っていればご利益も増えるかもしれませんね。