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モダンアートで風邪予防?

2015年2月12日

こんにちは、スタッフのベッグスです。

日本で冬の果物と言えばみかんです。私の母国アメリカでは、みかんの代わりにタンジェリンやクレメンタインという小さなオレンジがあるのですが、一年中手に入るものなので冬のイメージはあまりないですね。でも、冬の時期に日本のスーパーに行くと、とにかくみかんの量がすごい!多くの人は箱で買ったり、田舎から送られてくるという人もいます。というわけで、日本人に冬の風物詩を尋ねると、多くの人が「こたつにみかん!」と答えるでしょう。

京都は冬まっただ中です。毎日寒くて、灰色の空から雪の結晶がちらほらと舞い降りてくることさえあります。
この物寂しい季節の記念に、みかんのデザートが美味しいと評判スイーツカフェ「カシヤ」へ足を運ぶことにしました。イチゴやリンゴが入ったケーキはよく目にするけど、みかんは少し珍しいと思いませんか?

「カシヤ」は三条京阪駅から徒歩6分のところにあって、観光で行くような場所と比べると、家々が並ぶ少し静かな場所にあります。

京都のおしゃれなカフェにありがちな、町屋を改装したお店です。町屋とは言うものの、窓が非常に大きく、すごくモダンな雰囲気があります。背の高い、細身の男性スタッフがクールに挨拶してくれます。(美大に絶対いそうなインテリ系です!)ボブの髪型と独特な雰囲気がファッショナブルすぎて少し近寄りにくいと一瞬思ってしまいますが、丁寧に接客してくれました。アニメのキャラクターに例えるなら、「千と千尋の神隠し」のハクを大人にした感じかな…。

カフェの中はびっくりするほどシーンとしています。静かにクラシックの音楽が流れていることにあとで気づきました。

入り口付近の窓辺にはメダカの大きな鉢が置いてあります。ぼんやりと眺めていると、「ここはモダンアートの展示会じゃないのかしら」、とふと思いました。お店の奥の席まで行くと、窓から小さな中庭が見えました。

お店の雰因気を壊さないよう、なかばささやき声で注文した後(笑)、優しそうな女性スタッフがデザートを運んできてくれました(もしかしてパティシエール??)。オーダーした「KARUKAN」(みかんと軽羹)はフチが広く温かいお皿に盛られていました。バニラビーンズの入ったみかんソースのベースの上に、スポンジのように柔らかなかるかんとみかんゼリーのレイヤーが交互に重なっていて、上には薄くて透明の飴細工のようなレイヤーがあり、その上にさらにリッチなバニラアイスが乗っていました。

アートに見えて食べるのがもったいないと思うほどでしたが、やっとフォークを入れる勇気を出せました。素晴らしい味のマリアージュが口の中に広がりました。さっぱりしたテイストは期待そのもの。バニラアイスとみかんのソースの組み合わせが特に良かったです。

友達が注文した「CHOCOLATE」(クレープ仕立てのチョコレート)も同じぐらい演出がすごかったです。丸いリッチなチョコケーキはまるでお餅みたいな食感でした。

春の気配を感じるにはまだまだ遠い道のりですが、みかんを食べて風邪予防も大事ですよ。 ちょっと贅沢なひとときに、そして贅沢な風邪予防にも是非「カシヤ」に行ってみて下さい!