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目で楽しむ京の春!~宮川かぶきを堪能~

2015年5月20日

こんにちは。スタッフの桑原です。

「歌舞伎」という言葉を聞くと、独特な化粧である隈取や、
ハッと目をみはるような見得を想像してしまいます。
女形のしなやかさを見れば、女性より女性らしく、
世の中にこんなにも美しい男性がいるのかと、
ただただ驚くばかりです。
そんな男性の世界のイメージの強い歌舞伎ですが、
京都には女性の歌舞伎の世界があることをご存知ですか??

現在は、歌(うた)、舞(まい)、伎(わざ)と書いて
「歌舞伎(かぶき)」と読みますが、江戸時代以前は
「歌舞姫」、「歌舞妓」などの表記が用いられ、
女性中心の芸能だったそうです。
そう、京都の歌舞伎は、まさに女性のエンタテイメント!
桜で賑わう鴨川沿い、京都の花街のひとつである宮川町歌舞練場で
「京おどり」を見てまいりました。

今年の演題は「宮川かぶき 花街咲芝居錦絵
(さとにさくしばいのにしきえ)」。
歌舞伎の始祖ともいわれる出雲阿国の物語や
名場面・名セリフを花街風に仕立てられたものです。
妖艶でドラマティックな演出もあれば、
初々しい舞妓ちゃんが京野菜をテーマにした歌を歌ったり、
緩急のついた舞台でした。
第9場まであるのに、
あっという間に最後の宮川音頭になってしまいました。

フレッシュな舞妓ちゃんも可愛いけれど、
やっぱり踊りが光るお姉さま芸妓さんが素晴らしかったです。
目の流し方、上半身の使い方、
爪の先まで気持ちがこもった手の動き。
瞬きするのを忘れる程です。
個人的には、DoveのシャンプーCMに
出ている菊乃さんを生で見られることに興奮。
CMよりもしっとりと美しく、歌舞伎の化粧をまとって、
より一層麗しい芸妓さんでございました。

お茶付きの券をお持ちであれば、
芸舞妓さんが点てるお茶をみながらお茶菓子を頂く事もできます。
すごく贅沢ですよね。写真が禁止されていたので、
載せられなくて残念です。

先代から受け継がれてきた京都花街の文化は、
京都に住んでいる私にさえとても魅力的で、誇らしく感じます。
国内外問わずたくさんの方を魅了するのも納得の美しさ。
桜も綺麗ですが、芸舞妓さんの雅な花街のおどりで、
つぼみがほころぶ瞬間を堪能させて頂きました。
花は宮川 恋は宮川 ヨーイ ヨイ ヨイ京おどり!