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関東VS関西 お雑煮対決!

2014年1月6日

明けましておめでとうございます。スタッフの桑原です。
2014年も、KINSHAスタッフブログを宜しくお願い致します!

2014年最初のブログは、一年の始まりとして、お正月の名物料理「お雑煮」でスタートです♪

そもそも、お雑煮とは何なのでしょう。日本人でありながらも、正月に皆で集まって食べるおもち料理、くらいにしか思っていなかったのですが、実はお雑煮は年神様に供えた餅の御利益を頂戴するためのお料理なんだそうです。
地方によって、見た目も具材も作り方も様々なのですが、主に関東風と関西風に分けられます。単に地域が違うというだけではなく、江戸文化や京都文化の影響を受けているかどうかという事も関係しているそうです。関東風と関西風の違いを簡単にまとめてみました。

☆関東風:すまし汁☆
地域…関東、中国、九州地方など
特徴…しょうゆ仕立てのすまし汁。角餅を焼いていれる、スッキリとした味わいです。
江戸時代では、のし餅にして切る手間が省け、そのうえ保存にも便利なことから角餅が普及しました。焼いて膨らませてから雑煮に入れるのは、少しでも丸くなるようにとのことからなんだそうです。武士の家では、まずお箸で菜を持ち上げて「名をあげる」、そしてその菜を食べ残して「名を残す」ことから、もち菜や小松菜が使われていました。

☆関西風:白みそ☆
地域…主に京都
特徴…白みそ仕立て。丸餅を焼かずに煮ていれる、まったりとした甘い味わい。
お餅は、「円満」を願い、丸餅が使われるのだそうです。
大根やニンジンは、その年が丸く収まるようにと輪切りにされます。
昔京都では、八坂神社でいただいてきた「をけら火」(※1)で「おくどさん」(※2)の火をおこし、お雑煮が炊かれていたそうです。京都らしいですよね。

その他の地域でも、香川県ではあんこ餅が使われたり、長崎県や長野県では出世魚としてブリが使われるそうです。
ちなみに私は愛知県出身ですが、お雑煮に種類があるなんて知らなかったので、初めて京都の白みそのお雑煮を見た時はとてもびっくりしました!私の家では、関東風のすまし汁に、家でついた丸餅をいれます。そして京都の錦市場で購入できる小さな手毬麩を飾りに使います♪もともと愛知県は質素倹約を重んじた徳川家康の出身地ということもあり、あまり具材を用いないシンプルなお雑煮が多いそうです。


両方ともすまし汁ですが、ひとつは京都出身の方のお雑煮、もうひとつは福岡の方のお雑煮です♪

どの地域や家庭にも、それぞれの味わいや文化がありとても楽しいですね。もしお正月に京都を訪れることがあれば、是非お雑煮を食べる事をおススメします。
新しい出会いになること、間違いなしですよ!

※1 大晦日に八坂神社で焚かれる神火のこと。吉兆縄に移して家に持ち帰る1年間の無病息災の行事のひとつです。
※2 ご飯を炊く釜戸の事をこう呼びます。