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梅の香、粟の味

2014年3月24日

こんにちは、スタッフの黄です。
3月。冬が終わりを告げ春の訪れを感じるのは、梅見ではないでしょうか。京都で梅の名所といえば、「天神さん」の愛称で知られる北野天満宮に決まりです。今年の冬は特に厳しい寒さだったので、北野天満宮の梅の花は平年より開花が遅かったようです。しかも、今年の開花は過去10年の中で最も遅く、北野天満宮の梅苑は2月上旬から3月下旬まで開放されています。

北野天満宮境内と梅苑の梅は満開で、今がちょうど見頃です。紅白の様々な姿形の梅の木があり、それぞれ咲いている雰囲気や感じも違います。私は梅の花の種類に詳しくありませんが、それだけでも素人の私にとっては十分に楽しめるものでした。木の枝に満開の花がびっしりと並んでモリモリとしていて、その勢いに目が点でした!梅苑の入場券には茶菓子券が付いてくるので、梅見をしながら休憩もできますよ。私は写真の紅白のお菓子と梅昆布茶をいただきました~♪

北野天満宮の近くには、有名なお茶屋さんがあります。「粟餅所・澤屋」(あわもちどころ・さわや)です。「粟餅所・澤屋」は天和2年(1682年)に創業し、330年以上の歴史もある老舗です。店名を見れば、粟餅の専門店だとすぐわかりますよね。お米から作られたお餅はよく食べますが、粟から作られたお餅は初めて。実は、古来より粟餅は米の餅と同様に作られ、江戸時代からお菓子として食べられるようになったらしいです。しかし時代の変化に伴い粟の生産が減り、米とくらべて精製過程も機械が使えないので、すべて手作業だとか。「粟餅所・澤屋」の粟餅は今、日本で最も有名な和菓子の1つとなっています。

運ばれてきた粟餅の一人前は、あんこときな粉の2種類でした。丸いこしあんが3つ、細長いきな粉が2つで合計粟餅5つ!黄色の粟餅はお米のお餅と同じように柔らかで、お米の餅より軽かったです。なので、5つあっても1人で食べられました。しかも、甘さも控え目。口当たりが軽くて甘さも控えめだなんて、そんなスイーツ、女子にとっては本当に素敵ですよね!(なんでもおかわりする人もいるそうです。納得!)

粟餅はとても珍しいお餅なので、北野天満宮の辺りに行く機会があれば、ぜひこの日本屈指の粟餅老舗へ。お持ち帰りもできますが、是非店内でつきたての粟餅を楽しんでみてくださいね!